東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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ココナッツオイルがブーム!?
2014.11.03
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肩マッサージ
11月に突入して、なんだかあと少しで今年も終わりですが、あんまり実感がわきませんね?
日本人はブームに乗りやすいといわれ、特に情報番組で健康や美容に関するものが取り上げられると直後から、売り切れ完売の状態に・・・。紅茶キノコから、納豆、バナナetc.現代は更に情報化が進んでいますので、テレビではなくても、ちょっとした個人のブログからでも火がつくことも多いです。そして、今はココナッツオイルがきている!?
ココナッツオイルとは?=ココヤシから作られる油脂のこと。脂肪酸構成はヤシ油・パーム核油ともラウリン酸が50%弱、ミリスチン酸が15%~20%、パルミチン酸が10%弱と飽和脂肪酸が多い。ラウリン酸含有率が高いため、ヤシ油・パーム核油をラウリン系油脂と総称される。けん化価はいずれも250前後、ヨウ素価はヤシ油7~11、パーム核油14~22であり、不乾性油の性質を示す。なお、アブラヤシの果肉を原料とするパーム油とは性質が大きく異なる点に注意を要する。
(オーガニックファクトリーHPよりhttp://www.earth-sea.jp/html/page52.html)
①アルツハイマーに効果がある!?
アルツハイマー型痴呆症の原因として、認知機能をつかさどる脳(特に海馬)の糖の代謝異常であるということが明らかになりつつあります。
脳の栄養素といえば通常ブドウ糖ですが、アルツハイマー型痴呆症では、ブドウ糖が脳細胞に吸収されにくく、栄養が供給されずに脳細胞が障害をうけることが明らかになってきました。
ブドウ糖の脳への吸収にインスリンが深くかかわっていることもわかってきましたが、根本原因はまだ解明されていません。
ブドウ糖に替わる脳の栄養として、ケトン体が注目されております。 ケトン体は中鎖脂肪酸が肝臓で分解されて合成されます。
従って、中鎖脂肪酸を用いた食事療法は、アルツハイマー病で栄養源のブドウ糖が吸収されにくくなった脳細胞に、ブドウ糖に替ってケトン体で栄養を補い、脳細胞の破壊をくい止める試みがなされております。
ランダム化比較試験でその認知機能の改善を示すデータもあり、今後の研究に期待されます。
<研究・文献情報>
①高齢のビーグル犬に対して中鎖脂肪酸サプリメントを用いた認知機能に関する実験では,血中のケトン体の濃度を上げ,認知機能の改善を認めた。
Pan, Y., B. Larson, et al. "Dietary supplementation with medium-chain TAG has long-lasting cognition-enhancing effects in aged dogs." Br J Nutr 103(12): 1746-54, 2010. 軽度ないし中等度アルツハイマー病患者152例に対して,中鎖脂肪酸(AC-1202)と偽薬を90日間,摂食する二重盲検ランダム化比較試験の結果,血中のケトン体の上昇と認知機能の改善を認めました。 Henderson, S. T., J. L. Vogel, et al. "Study of the ketogenic agent AC-1202 in mild to moderate Alzheimer's disease: a randomized, double-blind, placebo-controlled, multicenter trial." Nutr Metab (Lond) 6: 31, 2009.