東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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シェーングレン
2014.06.07
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マッサージ
昨日から関東地方も梅雨入りしたようです。結構強い雨が降り続いています。山や高台の方はが
け崩れの恐れもあるようですので、注意が必要です。
さて、口の渇き・・・というと、糖尿病がまず頭に浮かびますが、血糖値に異常がない場合このシェ
ーングレン症候群の可能性もあるようです。口の渇き、ドライアイそして女性であるという条件。厚
生労働省研究班のデータでは、1年間に病院などを受療した患者さんは15,000~20,000人と
されました。しかし、潜在的な患者さんを含めると、この数よりも多いことが推測され、アメリカの
データを当てはめると10~30万人と推定されることもあります。
シェーングレン= 本疾患は主として中年女性に好発する涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患ですが、全身性の臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患でもあります。シェーグレン症候群は膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、混合性結合組織病) に合併する二次性シェーグレン症候群と、これらの合併のない原発性シェーグレン症候群に分類されます。原発性シェーグレン症候群の病変は3つに分けることができます。1つ目は目の乾燥(ドライアイ)、口腔乾燥の症状のみがある患者さんで、ほとんど゛健康に″に暮らしている患者さんもありますが、ひどい乾燥症状に悩まされている人もあります(約45%)。2つ目は全身性の何らかの臓器病変を伴うグループで、諸臓器へのリンパ球浸潤、増殖による病変や自己抗体、高γグロブリン血症などによる病変を伴う患者さんです(約50%)。3つ目は悪性リンパ腫や原発性マクログロブリン血症を発症した状態です(約 5%)。経過を見ますと、約半数の患者さんは10年以上経っても何の変化もありませんが、半数の患者さんは10年以上経つと何らかの検査値異常や新しい病変がみられます。