東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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黄色靱帯骨化症
2014.05.31
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肩マッサージ
(ヤフーニュースよりhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140528-00000014-nkgendai-base)
『楽天は27日、腰痛の悪化を理由に休養することになった星野仙一監督(67)が、「腰椎の椎間板ヘルニアと胸椎の黄色靱帯(じんたい)骨化症の併発」と診断されたと発表した。26日に都内の病院で診察を受けていた。
前日に歩行も困難な状況としていた立花陽三球団社長(43)はこの日、「監督の健康が第一。治して戻ってきて欲しい」と話した。手術を受けるかは「本人の決断に任せる」という。長期離脱が濃厚で、当面は佐藤義則投手コーチ(59)が監督代行として指揮を執る。
中略
12年5月にこの病気を発症した巨人の越智は、6月に3時間に及ぶ大手術。「ヒザから下がしびれて麻痺に近い状態だった。先生に完璧に動けるまで2、3年と言われた」と話している。想像を絶するリハビリを乗り越え、現在は二軍で復帰しているものの、一軍登板はいまだ果たしていない。ただでさえ激務のプロ野球の監督業。特にパ・リーグは北は札幌から南は福岡までと移動距離が長く、体への負担が大きい。67歳という年齢もネックになる。球界を長く支えてきた闘将は、再びグラウンドに戻れるのか。』
(難病情報センターよりhttp://www.nanbyou.or.jp/entry/98)
黄色靱帯骨化症とは脊柱管の後方にある椎弓の間を結ぶ靱帯、すなわち黄色靱帯が骨化し、脊柱管が狭くなり、神経の圧迫症状が出現してくる病気です。男女比では性差はほとんど認めません。年齢的には20歳以降に認めていますが40歳以上が一般的です。また頚椎後縦靭帯骨化症の患者さんの13%に胸椎黄色靱帯骨化症があるとの報告があり、この病気は脊柱靱帯骨化の一部分の病気と理解した方が良いと思われます。胸椎黄色靱帯骨化症が多いのでこの病気につき症状をのべます。初発症状として下肢の脱力やこわばり、しびれまた腰背部痛や下肢痛が出現してきます。痛みがない場合もあります。数百メートル歩くと少し休むといった間欠跛行を来すこともあります。重症になると歩行困難となり、日常生活に障害を来す状態になります。
神経が圧迫されて症状が出現した場合に治療の対象になります。安静臥床や消炎鎮痛剤の内服を行います。痛みが強い場合は硬膜外ブロックを行うこともあります。種々の治療法を組み合わせて経過を見ますが、神経症状の強い場合は手術を行います。この場合、骨化巣を切除して神経の圧迫を取ります。頚椎後縦靭帯骨化症が合併している場合は症状を来している部位を検査してどちらが病気の主体をなしているか決定します。どちらかはっきりしない場合、頚椎を先に手術することもあります。
※後縦靭帯骨化症(OPLL)とは 後縦靭帯骨化症とは、脊椎椎体の後縁を上下に連結し、脊柱を縦走する後縦靭帯が骨化し増大した結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が圧迫されて知覚障害や運動障害等の神経障害を引き起こす病気です。骨化する脊椎のレベルによってそれぞれ頚椎後縦靭帯骨化症、胸椎後縦靭帯骨化症、腰椎後縦靭帯骨化症と呼ばれます。
全く症状を来さない方もいます。また徐々に下肢症状が悪化する方もいます。症状がなくても脊柱靱帯骨化症の一部分の病気と考えられますので頚椎、胸椎、腰椎のレ線写真の検査をおすすめします。骨化症が存在することが判明すれば、定期的なレ線写真検査を行った方が良いかと思います。後縦靭帯骨化症同様、些細な外力、転倒等に注意しなければなりません。