東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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四十肩 五十肩
2014.03.30
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四十肩は整形外科外来では腰痛、変形性関節症とともに多い病気で、正式病名は肩関節周囲炎、俗称は日本語では好発年齢から四十肩や五十肩といいます。英語では frozen shoulder、 つまり凍った肩と表現します。パソコンが故障して動かなくなったときにフリーズしたというのと似ています。
ヒトの関節は実によくできています。ロボットを開発する際に人間の関節にできるだけ近づけようとすると随分苦労するそうです。特に肩関節は可動範囲が大きいので大変だとのこと。関節は単なる蝶番ではないということがよく分かるという話です。
ヒトが立っている姿勢で両手を自然にぶら下げている状態を考えてみます。この時は肩の筋肉には何の負担もかけていないように見えますが、腕1本でもかなりの重量がありますので、それを支えるために大小いくつかの筋肉が緊張しています。そして茶碗を持つ、鉛筆をとる、赤ちゃんを抱くといった日常の動作をする、またはその姿勢を維持する場合は、さらにいろいろの筋肉が緊張したり緩んだりしているわけです。
これら筋肉のうち地味で小さいものは腱や靭帯も小さく、老化して萎縮しやすかったり、石灰が貯まったりして動きが鈍くなりやすいので、鎖骨、肩甲骨、上腕骨に繰り返しはさまれることなどにより炎症をおこします。これ原因で、痛みや運動制限を起こすと解釈されています。
