東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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野球肩
2012.12.13
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投球別受傷原因
野球の投球動作は、ワインドアップ期、コッキング期、加速期、リリース減速期、フォロースルー期の5相に大別され、それぞれの期において受傷原因が異なります。
ワインドアップ期特別な肩への負荷は加わりません。
コッキング期肩の外旋が強調されて肩後方の三角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋が収縮し、前方関節包や肩甲下筋は引き伸ばされて肩前面痛の原因となります。
加速期肩の外旋から内旋の動きが強調されて、広背筋、大胸筋、大円筋が収縮します。
腕が前方に移動するときには、肘関節内側にも負荷が加わります。 リリース減速期肩の内旋と前腕の回内が強調されて腕が前方に振り出されるため、肩後方の筋が収縮しつつ牽引されるというエクセントリックな力が生じます。よって、肩後方に痛みが発生したり、ときには肩甲上神経を圧迫(棘下筋萎縮の原因)したりします。
フォロースルー期腕が振り抜けて肩甲骨の外転が強調され、手指は遠心力によって血行障害を起こすことがあります。