東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎の診断と治療の方法
2012.10.29
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X線検査でははっきりと診断がつかないことも多いですが、まれに石灰沈着している場合などにはわかることがあります。
MRIをとると腱がふくらんでいるのがよくわかり、変性の程度などの詳細な診断が可能です。また、超音波検査も簡便で有効な方法です。
保存治療が原則で、痛みが強い時には運動を控えて局所を安静に保ちます。湿布や一時的な消炎鎮痛薬の内服も有効です。
少しヒールのある靴を履いてかかとを上げると、アキレス腱の緊張が軽減され疼痛が改善します。また、扁平足などの足部変形がある場合には、足底挿板(そくていそうばん)を処方することによりアキレス腱への負荷が軽くなります。
スポーツ選手への局所注射は、腱の変性や断裂を生じる場合があり、慎重を要します。慢性期で再発を繰り返す場合には、手術的にアキレス腱を再建する方法がありますが、適応になるのはごくまれです。
症状の改善が認められれば徐々にスポーツを始め、運動前のストレッチングや運動後のアイシングを励行するようにします。