東和マッサージ三茶 鍼治療室三軒茶屋 の日記
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顔面神経麻痺(ベル麻痺) 検査と診断
2012.10.12
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診断は典型的な顔の表情から比較的容易です。しかし、原因となる病気がある場合、両側に同時に発症したり何度も繰り返す場合などは、MRIなどの画像診断が必要です。そのほかにサルコイド、ライム病などのややめずらしい病気でも起こることがあり、それらが疑われる場合には、血液検査などほかの検査が必要になります。
顔面神経麻痺の発症前に、耳のなかに痛みや水泡(すいほう)の形成が先行する場合は、ヘルペスウイルス感染による麻痺がまず考えられます。また、障害の程度や回復の正確な評価のために、筋電図や誘発電位検査が行われることもあります。
※ サルコイド:肺、リンパ節などの器官の肉芽腫(免疫細胞からなる小結節)形成を特徴とする炎症性の疾患。サルコイドは急性で一時的なものと慢性で進行性のものがある。
※ ライム病:ライム病はスピロヘータの一種であるボレリアの感染に起因する細菌感染症で、全身性の多様な症状を示します。
※ ヘルペスウイルス:「ヘルペス」とは、水ぶくれが集まった状態のことをいいます。
感染するウイルスにより症状はさまざまで、代表的な病気に、「単純ヘルペスウイルス」による口唇ヘルペス、性器ヘルペス、「水痘・帯状疱疹ウイルス」による水ぼうそうや帯状疱疹があります。